目安は「築10年」。ただし環境で早まる
外壁塗装の耐用年数は、一般的な窯業系サイディングとシリコン塗料の組み合わせでおよそ10〜15年といわれます。ただしこれはあくまで目安です。海が近く塩害を受けやすい地域、日当たりが強い南面・西面、幹線道路沿いで排気にさらされる立地では、同じ建物でも劣化の進み方が数年単位で変わります。
私たちが現地調査でよく目にするのは、「築12年、見た目はきれい」でもシーリング(目地のゴム部分)が硬化して切れているケースです。塗膜より先に目地が寿命を迎えることは珍しくありません。
自分で確認できる4つのサイン
足場が必要な高所は無理をせず、地上から手の届く範囲で構いません。次の4つを季節の変わり目にチェックしてみてください。
- チョーキング — 外壁を手のひらでこすって白い粉がつく状態。塗膜の防水性能が落ちているサインです。
- ヘアクラック — 髪の毛ほどの細いひび。幅0.3mmを超えるひびは雨水の侵入経路になります。
- シーリングの切れ・痩せ — 目地に隙間や亀裂がないか。指で押して弾力がなければ硬化が進んでいます。
- コケ・藻・カビ — 北面や日陰に出やすく、塗膜表面に水分が滞留している証拠です。
点検に適した季節
点検そのものは通年可能ですが、補修や塗装まで見据えるなら春(3〜5月)と秋(9〜11月)がおすすめです。塗料の乾燥に適した気温・湿度が安定しており、工期が読みやすいためです。梅雨や台風シーズンの直前に駆け込みで依頼が集中するので、その1〜2か月前に点検を済ませておくと、じっくり工事内容を検討できます。
点検は「異常を見つける作業」ではなく、「あと何年もつかを知る作業」です。結果として何もしないという判断も、根拠を持ってできるようになります。
業者点検で見ているところ
私たちの無料点検では、目視に加えて打診棒によるタイル・モルタルの浮きの確認、シーリングの残厚測定、必要に応じて散水による雨水侵入経路の特定を行います。点検結果は写真つきの報告書にまとめてお渡しし、「今すぐ必要な補修」「2〜3年以内に検討したい工事」「まだ不要なもの」に分けてご説明します。
その場で契約を迫ることはありません。報告書は他社への相見積もりにもお使いいただけます。