完成写真だけの事例は判断材料にならない
正直に言えば、完成写真の美しさはカメラマンの腕でいくらでも変わります。会社の実力を見るなら、完成写真「以外」に何が書かれているかに注目してください。情報を出せる会社は、工事の中身に自信がある会社です。
チェックポイントは5つ
- ビフォー写真と施工中の写真があるか — 特に解体後の下地や配管の写真。隠れる部分を見せられるのは、そこに手を抜いていない証拠です。
- 工期と費用帯が書かれているか — 「木造戸建て・施工42日」のような具体性があれば、自分の計画の物差しになります。金額を一切書かない会社より、概算でも幅を示す会社のほうが誠実です。
- 課題と解決策が語られているか — 「築30年で床下に湿気が回っていたため、断熱と防湿を先に施工した」など、判断の過程が書かれている事例は、現場対応力の裏付けになります。
- 自分の建物と条件が近い事例があるか — 戸建てとマンション、木造と鉄骨では工事の勘所が違います。似た築年数・構造・地域の実績を探しましょう。
- 施工後の経過に触れているか — 引き渡し直後だけでなく、1年点検やアフター訪問の記録がある会社は、施工後も顧客と関係が続いている会社です。
「対応エリアの近さ」も実力のうち
事例の所在地にも注目してください。自宅から近い現場の実績が多い会社は、地域の気候特性(塩害・積雪・湿気)を踏まえた仕様を熟知しており、引き渡し後に何かあったときの駆けつけも早い。遠方の大型案件より、近所の小さな実績の積み重ねのほうが、住まいの工事ではものを言います。
ショールームや完成見学会があれば、写真ではなく実物を見に行ってください。巾木の納まりやコーキングの線のまっすぐさは、写真では絶対にわかりません。
事例について質問してみる
気になる事例を見つけたら、問い合わせのときに「この事例と同じような工事を検討している」と伝えてみてください。担当者がその現場の詳細をすぐ語れるか、当時の判断を説明できるかで、事例が「実態のある仕事」かどうかがわかります。私たちはすべての掲載事例について、担当した職人と工程表を今もお示しできます。